イギリス人との出会いは、日本国内でも正しい方法を知れば十分に可能です。
この記事では、定番のマッチングアプリからHUBのようなブリティッシュパブまで、出会いの具体的な方法をオンライン・オフラインの両面から徹底解説します。
さらに、イギリス人特有の恋愛観や関係を深める会話のコツも網羅。
読めば、あなたに最適なアプローチが見つかり、理想の相手と出会うための自信が手に入ります。
また、出会いのテクニックだけでなく、イギリス人の国民性や独特のデーティング文化についても深く掘り下げます。
彼らのユーモアや皮肉をどう受け止めるか、関係を深めるための会話術など、文化的な背景を理解することで、よりスムーズで豊かなコミュニケーションが可能になります。
国際ロマンス詐欺のようなリスクから身を守るための注意点にも触れているので、安心して出会いを探求できます。
目次
はじめに イギリス人との出会いを求めるあなたへ
「キングスマン」のような洗練されたスーツを着こなす紳士的な姿、ブリットポップのクールなメロディ、あるいは「ハリー・ポッター」や「ブリジット・ジョーンズの日記」で描かれるユニークな文化。イギリスの映画や音楽、文学に触れるたび、そこに登場する魅力的なイギリス人に心を惹かれた経験はありませんか?
ウィットに富んだ会話や、少しシャイでありながらもレディーファーストを忘れない振る舞い。
そんな素敵なイギリス人との出会いを日本で探し求め、国際的な恋愛や結婚に憧れを抱いている方も多いのではないでしょうか。
しかし、実際に「日本でイギリス人と出会いたい」と思っても、「具体的にどこに行けばいいの?」「どんなアプリが効果的なの?」「英語に自信がないけど大丈夫かな…」「文化の違いを乗り越えられるだろうか?」といった、たくさんの疑問や不安が頭をよぎるかもしれません。
ご安心ください。この記事は、そんなあなたのための「イギリス人との出会い完全ガイド」です。
漠然とした憧れを具体的な一歩に変えるため、日本国内でイギリス人と出会うための現実的な方法から、彼らの文化や恋愛観、さらには効果的なコミュニケーションのコツまで、あらゆる情報を網羅しました。
日本での出会いは夢じゃない?在日イギリス人の現状
「そもそも日本に、出会えるほどのイギリス人はいるの?」と疑問に思うかもしれません。
しかし、その心配は不要です。日本とイギリスの関係は良好で、ビジネスや観光、留学など、多くのイギリス人が日本に滞在しています。
法務省の公式統計によると、2023年末時点で日本に在留しているイギリス人は20,955人にのぼります。
これは決して少ない数字ではなく、特に東京や大阪、京都といった都市部では、多くのイギリス人が生活していることを意味します。
つまり、正しい場所で正しいアプローチをすれば、日本国内でイギリス人と出会うチャンスは十分にあります。
さあ、準備はいいですか?このガイドを読み終える頃には、イギリス人との出会いに対する不安は期待に変わり、具体的な行動計画が描けているはずです。理想のパートナーと巡り会うための、最初の一歩を一緒に踏み出しましょう。
出会う前に知っておきたいイギリス人の性格と恋愛観
イギリス人との素敵な出会いを求めるなら、まず相手の文化的背景を理解することが成功への近道です。
映画やドラマで見る紳士的なイメージだけでなく、彼らの国民性や独特の恋愛観を知ることで、よりスムーズで深い関係を築くことができます。
もちろん、これから紹介するのはあくまで一般的な傾向であり、すべてのイギリス人に当てはまるわけではありません。
しかし、コミュニケーションのヒントとして知っておくことで、誤解を避け、相手への理解を深めるきっかけになるはずです。
ここでは、イギリス人との出会う前にぜひ知っておきたい性格と恋愛文化について詳しく解説します。
ユーモアと皮肉を愛する国民性
イギリスの文化を語る上で欠かせないのが、独特のユーモアのセンスです。
彼らの会話には、ウィットに富んだジョークや皮肉(Sarcasm)、そして自虐的な笑いが頻繁に登場します。
これは、彼らにとってコミュニケーションを円滑にし、知性を示すための大切なツールなのです。
例えば、土砂降りの雨の日に「What a lovely weather!(なんて素晴らしい天気なんだ!)」と言ったりします。これは決して嫌味ではなく、その場の状況を共有し、笑いに変えるためのイギリス流の挨拶のようなものです。
このような皮肉に対して、真に受けて反論するのではなく、「Perfect for a walk in the park, isn't it?(公園を散歩するには最高だね)」といったように、ユーモアで返せると「話のわかる人だ」と好印象を持たれるでしょう。
また、彼らは自分自身をネタにする自虐ユーモア(Self-deprecating humour)も多用します。
これは謙虚さの表れであり、相手に威圧感を与えないための配慮でもあります。
もしイギリス人の友人が自分の失敗談を笑いながら話してきても、過度に同情するよりは、一緒に軽く笑ってあげる方が良い関係を築けることが多いです。
このユーモアと皮肉の文化は、親しい間柄での愛情表現の一つでもあります。
最初は少し戸惑うかもしれませんが、彼らの「ドライな笑い」の裏にある温かさや知性を理解できるようになると、コミュニケーションがより一層楽しくなるはずです。
シャイに見えても紳士的な振る舞い
初対面のイギリス人は、感情をあまり表に出さず、少し距離を置いて接するため「シャイ」や「控えめ(Reserved)」といった印象を受けるかもしれません。
しかし、これは冷たいわけではなく、相手のプライバシーを尊重し、礼儀を重んじる国民性の表れです。
彼らは時間をかけてゆっくりと相手との信頼関係を築いていくことを好みます。
スーパーのレジやバス停で誰もが自然に列(Queue)を作るように、彼らは社会的なルールやマナーを非常に大切にします。この礼儀正しさは、対人関係においても同様です。
例えば、男性が女性のためにドアを開けて待っていたり、重い荷物を持とうとしたりする「レディファースト」の精神は、今でもごく自然な習慣として根付いています。
これは特別な好意というよりも、文化として染み付いた紳士的なマナーと捉えるのが良いでしょう。
また、プライベートな領域に踏み込むことには慎重です。
初対面やまだ親しくない段階で、給料や家賃、家族構成、政治や宗教といった個人的な質問をストレートに聞くのは避けるべきです。
まずは天気や週末の予定、趣味、スポーツ(特にサッカーやラグビー)、音楽といった当たり障りのない話題から会話を始め、相手の反応を見ながら少しずつ距離を縮めていくのが賢明です。
一度心を開くと、彼らは非常にフレンドリーで誠実な友人になります。
初めの「シャイ」な印象とのギャップに、きっと魅力を感じるはずです。
告白はしない?イギリス流デーティング文化とは
日本人にとって、イギリス人との恋愛で最も大きなカルチャーショックを受けるのが、この「デーティング文化」かもしれません。
日本では「好きです。付き合ってください」という「告白」を経て恋人関係がスタートするのが一般的ですが、イギリスにはこの習慣がほとんどありません。
彼らの恋愛は、以下のようなステップで進んでいくのが通常です。
- Dating / Seeing someone(デーティング期間)
気になる相手と食事や映画、パブに行くなど、複数回のデートを重ねる期間です。この段階では、お互いが他の人とデートをすることもあり得ます。あくまで「お互いを知るための期間」であり、まだ正式な恋人同士ではありません。焦って関係を定義しようとせず、まずは一緒に過ごす時間を楽しむことが大切です。 - Being Exclusive(エクスクルーシブな関係)
デートを重ねる中で、お互いに「この人ともっと真剣な関係になりたい」と感じ始めると、「私たちは他の人とはデートしない」という暗黙の了解、あるいは直接的な会話を経て、一対一の真剣な関係へと移行します。この「Exclusive(排他的、独占的)」な状態になった時点で、実質的な恋人関係が始まったと言えるでしょう。 - Boyfriend / Girlfriend(彼氏・彼女)
関係が安定してくると、自然な流れで友人や家族に「my boyfriend(私の彼氏)」「my girlfriend(私の彼女)」として紹介し合うようになります。明確な言葉での確認はなくとも、公の場でこのように紹介されたら、正式なカップルとして認められた証拠です。
このように、イギリスの恋愛は白黒はっきりさせるのではなく、曖昧な期間を経て自然な流れで関係を深めていくのが特徴です。
関係性がはっきりしないことに不安を感じるかもしれませんが、それが彼らの文化です。
相手の行動や自分に時間を使ってくれる頻度、友人や家族に会わせてくれるか、といった点から関係性を見極めていく必要があります。
もしどうしても関係性をはっきりさせたい場合は、「Where is this relationship going?(この関係はどこに向かっているの?)」と、タイミングを見計らって冷静に話し合ってみるのも一つの方法です。
【オンライン編】日本でイギリス人と出会う方法
現代において、イギリス人との出会いを求めるならオンラインの活用は欠かせません。
日本に住んでいるイギリス人の数は限られており、日常生活で偶然出会うチャンスは決して多くありません。
しかし、オンラインの世界に目を向ければ、時間や場所の制約を超えて、日本にいながら数多くのイギリス人と繋がることが可能です。
特に、マッチングアプリや言語交換アプリは、日本在住のイギリス人や、日本に興味を持つイギリス人と出会うための非常に効率的なツールです。
この章では、オンラインで理想のイギリス人と出会うための具体的な方法と、それぞれのツールの特徴や活用術を詳しく解説します。
出会い系サイト・アプリで効率的に探す
最も手軽で効率的にイギリス人の恋人候補を探せるのが、出会い系サイトやマッチングアプリです。
近年、国際的な出会いをサポートするアプリが増えており、多くの日本在住イギリス人も利用しています。
アプリ選びのポイントは、外国人利用者の多さ、国籍で相手を検索できる機能の有無、そして安全対策がしっかりしているかです。
ここでは、イギリス人と出会いやすいと評判の代表的なアプリをいくつかご紹介します。
世界中で人気の定番アプリ
まずは、世界的にユーザー数が多く、日本在住のイギリス人も多数登録している定番アプリから見ていきましょう。
利用者が多い分、出会いのチャンスも広がります。
- Tinder(ティンダー)
世界最大級のマッチングアプリであり、日本での知名度も抜群です。カジュアルな出会いから真剣な交際まで、目的を問わず幅広い層が利用しています。位置情報を使って近くにいる相手を探せるため、日本に住んでいるイギリス人とマッチングしやすいのが大きな特徴です。【活用術】プロフィールには、イギリスの文化(音楽、映画、サッカーなど)に興味があることを記載すると、相手の目に留まりやすくなります。自己紹介文を簡単な英語で併記するのも効果的です。有料機能の「パスポート」を使えば、現在地以外の場所(例えばロンドンなど)にいるユーザーとも繋がれますが、まずは日本国内での出会いに集中するのが良いでしょう。
Tinder公式サイト - Bumble(バンブル)
「女性からしか最初のメッセージを送れない」というユニークなルールが特徴のアプリです。この仕組みから、女性が安心して利用しやすく、また男性側も積極的な女性を求めている傾向があります。紳士的な振る舞いを重んじるイギリス人男性との相性も良いと言われています。恋愛だけでなく、友達作り(Bumble BFF)やビジネスの繋がり(Bumble Bizz)を探すモードもあり、目的に合わせて利用できます。【活用術】プロフィールを充実させることが重要です。趣味や価値観、仕事について詳しく書くことで、内面を重視するイギリス人へのアピールになります。最初のメッセージでは、相手のプロフィールのどこに興味を持ったのかを具体的に伝えると、返信率が上がります。
Bumble公式サイト
真剣な出会いを求める方向けのアプリ
将来を見据えた真剣な関係を築きたい方には、より詳細なプロフィール設定ができ、結婚を意識したユーザーが多いアプリがおすすめです。
- Pairs(ペアーズ)
日本国内で最大級の会員数を誇るマッチングアプリですが、日本在住の外国人ユーザーも少なくありません。Pairsの強みは、豊富な「コミュニティ機能」です。「イギリス好き」「ブリティッシュロックが好き」「プレミアリーグ観戦」といったコミュニティに参加することで、同じ趣味や価値観を持つイギリス人と自然に出会うきっかけが作れます。【活用術】まずは興味のあるコミュニティに複数参加してみましょう。プロフィール検索で出身地を「イギリス」に設定して探すのはもちろん、コミュニティ内で積極的に活動している人を探すのも一つの手です。
- Match.com(マッチ・ドットコム)
1995年にアメリカでサービスを開始した、世界的なマッチングサイトの草分け的存在です。30代〜50代の落ち着いた大人のユーザーが多く、真剣な出会いを求める傾向が強いのが特徴。詳細なプロフィール項目と高度な検索機能で、理想の相手をじっくり探したい方に向いています。【活用術】プロフィールは正直かつ詳細に書きましょう。特に、相手に求める条件や自分の価値観を明確にすることで、ミスマッチを防げます。プロフィールを英語でも用意しておくと、より多くのイギリス人ユーザーの目に留まるでしょう。
言語交換アプリで友達から始める
「いきなり恋愛目的で出会うのは少し抵抗がある」「まずは友達として、自然な関係を築きたい」という方には、言語交換アプリが最適です。
言語交換アプリは、お互いの言語を教え合うことを目的としているため、共通の目標を持ってコミュニケーションを始められます。
学習パートナーとして交流する中で、自然と文化や価値観を理解し合い、友情が芽生え、そこから恋愛に発展するケースも少なくありません。
イギリス英語を学びたい日本人と、日本語を学びたいイギリス人は理想的なパートナーです。
下心が見えにくく、純粋な興味から関係をスタートできるのが最大のメリットと言えるでしょう。
- HelloTalk(ハロートーク)
世界中で2,000万人以上が利用する、最も人気のある言語交換アプリの一つです。チャット形式でテキストを送ると、相手が間違った部分を添削してくれたり、テキストを音声で読み上げてくれたりする機能が充実しています。「モーメンツ」というタイムライン機能を使えば、自分の日常や考えを投稿でき、不特定多数のネイティブスピーカーと交流することも可能です。【活用術】プロフィールに、なぜイギリス英語を学びたいのか、イギリス文化のどんな点に興味があるのかを具体的に書きましょう。モーメンツにイギリスに関する話題(例:「最近、この英国ドラマにハマっています」「ローストビーフを作ってみました」など)を写真付きで投稿すると、イギリス人ユーザーからの反応が得やすくなります。相手の日本語の投稿を丁寧に添削してあげることも、良い関係を築く第一歩です。
- Tandem(タンデム)
こちらも世界的に人気の言語交換アプリで、より1対1の会話パートナーを見つけることに特化しています。コミュニティ機能よりも、個別のチャットやビデオ通話がメインです。登録時に審査があるため、学習意欲の高い真面目なユーザーが多い傾向にあります。【活用術】「会話のトピック」機能を使って、自分の話したいテーマ(例:British comedy, The Beatles, Afternoon tea)を設定しておくと、同じ興味を持つ相手から連絡が来やすくなります。チャットで仲良くなったら、「お互いの発音練習のために少しだけビデオ通話しませんか?」と誘ってみるのも良いでしょう。顔を見て話すことで、より親密な関係に発展しやすくなります。
言語交換アプリは、あくまでも言語学習がメインのプラットフォームです。
最初から恋愛感情を前面に出すのではなく、まずは良き友人、良き学習パートナーになることを目指しましょう。
相手の文化を尊重し、誠実なコミュニケーションを心がけることで、信頼関係が生まれ、特別な出会いに繋がる可能性が広がります。
【オフライン編】日本でイギリス人と出会う方法
オンラインでの出会いも便利ですが、実際に顔を合わせるオフラインの出会いには、相手の雰囲気や人柄を直接感じられるという大きな魅力があります。
何気ない会話から自然に関係が深まることも少なくありません。
ここでは、日本国内でイギリス人と出会える具体的な場所や方法を詳しくご紹介します。
ブリティッシュパブで気軽に話しかける
イギリス人にとってパブ(Public House)は、単にお酒を飲む場所ではなく、生活に根付いた大切な社交場です。仕事帰りに一杯飲んだり、友人と語らったり、サッカー観戦で盛り上がったりと、コミュニティの中心的な役割を担っています。
日本にあるブリティッシュパブも、母国の雰囲気を求めて多くのイギリス人が集まるため、出会いの絶好のスポットと言えるでしょう。
日本の居酒屋と違い、多くのブリティッシュパブではカウンターで注文と支払いを行う「キャッシュオンデリバリー」形式が主流です。このシステムのおかげで、席を移動しやすく、知らない人とも気軽に会話が生まれやすい雰囲気があります。
カウンター席に座れば、隣になった人やバーテンダーと自然に話すきっかけが掴めるかもしれません。
「そのエール、美味しいですか?」といった簡単な質問から会話を始めてみましょう。
HUB(ハブ)は出会いの定番スポット
ブリティッシュパブの中でも、特に出会いの場として有名なのが「HUB」です。
全国に多くの店舗を展開しており、アクセスしやすいのが魅力。店内は本場のパブを再現した活気ある雰囲気で、外国人の利用客が非常に多いことで知られています。
特にサッカーのプレミアリーグやラグビーの試合がある日は、多くのイギリス人ファンが観戦に訪れ、店内は熱気に包まれます。共通のチームを応援していれば、自然と会話が弾み、一体感が生まれるでしょう。
一人で訪れても、スポーツ観戦という共通の目的があるため、周囲の人と話しやすいのが大きなメリットです。
まずは公式サイトでスポーツの放映スケジュールをチェックして、興味のある試合の日に訪れてみてはいかがでしょうか。
国際交流パーティーやイベントに参加する
より積極的に出会いを求めるなら、国際交流パーティーやイベントへの参加が最も効率的です。
こうしたイベントには、日本人との交流に関心を持つ外国人が多く集まるため、お互いに話しかけやすい雰囲気があります。
イベントの種類は、大規模な飲み会形式のものから、ランゲージエクスチェンジ(言語交換)、料理教室、アウトドアアクティビティまで多岐にわたります。自分の興味や目的に合ったイベントを選ぶことが、素敵な出会いへの近道です。
例えば、「Meetup」などのプラットフォームを使えば、地域や興味・関心に基づいて様々なコミュニティやイベントを簡単に見つけることができます。
参加者の国籍比率や年齢層を事前に確認できるイベントも多いので、イギリス人が多く参加しそうなものを選んでみましょう。
パーティーでは、臆せずに色々な人に話しかけてみることが大切です。「どこから来たのですか?」「日本にはどのくらい住んでいますか?」といった基本的な質問から始め、相手の趣味や仕事について尋ねてみると、会話が広がりやすくなります。
イギリス人講師のいる英会話スクールに通う
英語力を向上させながら、自然な形で出会いを見つけたい方には、英会話スクールがおすすめです。
特にイギリス英語を専門に教えているスクールや、イギリス人講師が多数在籍しているスクールを選べば、出会いの可能性は高まります。
マンツーマンレッスンであれば講師と一対一で深く話す機会があり、人柄や価値観を知ることができます。
グループレッスンであれば、レッスン後の雑談やスクールが主催するイベントなどを通じて、講師や他の生徒と親しくなれるチャンスがあります。
公的な教育機関である「ブリティッシュ・カウンシル」は、質の高い授業と共に、イギリス文化に触れるイベントも開催しており、文化的な背景を理解しながら交流を深めるのに最適な場所です。
ただし、講師と生徒という立場であることを忘れてはいけません。
あくまで英語学習が第一の目的であり、節度を持ったコミュニケーションを心がけることが、良好な関係を築く上で重要です。
サッカーや音楽など共通の趣味サークルに入る
共通の趣味は、国籍を超えて人と人との距離を縮める最高のツールです。
イギリス人が好みそうな趣味のサークルやコミュニティに参加することで、自然な出会いが期待できます。
例えば、以下のような趣味がおすすめです。
- サッカー・ラグビー: イギリスの国技ともいえるスポーツです。プレミアリーグのファンサークルに参加したり、社会人向けのフットサルやラグビーチームに加入したりすれば、同じ情熱を共有するイギリス人と出会える可能性が高いでしょう。
- 音楽: UKロックやブリットポップ、エレクトロニックミュージックなど、イギリス発の音楽は世界中にファンがいます。好きなアーティストのライブやフェスに参加したり、音楽好きが集まるバーやイベントに顔を出したりするのも良い方法です。
- アウトドア: イギリス人はウォーキングやハイキング、サイクリングなどを楽しむ文化があります。日本在住の外国人が集まるハイキンググループなどに参加すれば、美しい自然の中でリラックスしながら交流できます。
こうしたサークルは、前述の「Meetup」やFacebook上のグループ検索、地域の国際交流センターの掲示板などで探すことができます。
外国人が多いエリアのゲストハウスやバーに行く
旅行者や日本に住み始めたばかりの外国人が集まる場所も、新たな出会いの宝庫です。
特に、バックパッカー向けのゲストハウスやホステルは、リビングやキッチンなどの共有スペースで宿泊者同士が自然に交流する文化があります。
宿泊しなくても、バーが併設されていて誰でも利用できる施設も多いので、気軽に立ち寄ってみましょう。
また、東京の六本木、渋谷、麻布、恵比寿や、大阪の心斎橋、梅田といったエリアには、外国人が集まるバーやクラブが数多く存在します。
こうした場所では、オープンな雰囲気の中で様々な国の人と出会うことができます。
ただし、相手が短期滞在の旅行者である場合も多いため、長期的な関係を望む場合は、相手の滞在期間などをそれとなく確認しておくと良いでしょう。
イギリス人との距離を縮める会話のコツ
イギリス人と出会い、連絡先を交換した後は、いよいよ関係を深めていくステップです。
ここでのコミュニケーションが、今後の二人の関係を大きく左右します。
イギリス人はシャイに見えることもありますが、一度心を開くととてもフレンドリーです。
文化的な背景を理解し、相手に敬意を払ったコミュニケーションを心がけることで、ぐっと距離を縮めることができるでしょう。
ここでは、イギリス人との会話で役立つ具体的なコツをご紹介します。
初対面で盛り上がるおすすめの話題
初対面やまだ親しくない段階では、相手を不快にさせない「当たり障りのない話題(small talk)」から始めるのがイギリス流です。
気まずい沈黙を避け、自然な会話のキャッチボールを楽しみましょう。
天気の話は万能のコミュニケーションツール
「イギリス人は天気の話ばかりする」とよく言われますが、これは事実です。
しかし、それは単に話すことがないからではありません。
天気の話は、誰でも参加できる当たり障りのないトピックであり、会話を始めるためのきっかけとして非常に優れています。
雨が降っていれば「Terrible weather, isn't it?(ひどい天気ですね)」、晴れていれば「Lovely day, isn't it?(良いお天気ですね)」と話しかけるだけで、自然に会話がスタートします。
日本の四季や梅雨、台風の話をすると、興味を持ってくれることも多いでしょう。
サッカー(フットボール)とラグビー
イギリス、特にイングランドではサッカー(彼らは「フットボール」と呼びます)が絶大な人気を誇ります。
プレミアリーグのどのチームを応援しているか(「Which team do you support?」)と尋ねるのは、定番の質問です。マンチェスター・ユナイテッド、リヴァプール、アーセナル、チェルシー、マンチェスター・シティなど、日本でも有名なクラブの名前を挙げてみると良いでしょう。
ただし、熱狂的なファンも多いため、相手の応援するチームを軽々しく批判するのは避けるべきです。
また、ラグビーも人気のスポーツなので、ラグビー好きであればその話題も盛り上がります。
音楽や映画、テレビ番組
イギリスはザ・ビートルズやクイーン、オアシス、近年ではエド・シーランやアデルなど、世界的なミュージシャンを数多く輩出している音楽大国です。
好きな音楽のジャンルやアーティストについて話すのは、お互いの感性を知る良い機会になります。
また、『ハリー・ポッター』や『007』シリーズといった世界的に有名な映画、BBC制作のドラマ『SHERLOCK (シャーロック)』やコメディ『ミスター・ビーン』なども共通の話題になりやすいでしょう。
Netflixで人気のイギリス発の番組について話すのもおすすめです。
旅行と出身地の話
「日本には来たばかりですか?」「日本のどこかへ旅行しましたか?」といった質問は、相手への関心を示す良い方法です。
京都や大阪、北海道など、具体的な地名を挙げておすすめの場所を教えるのも喜ばれるでしょう。
逆に、相手の出身地について尋ねるのも効果的です。「ロンドンのどのあたりですか?」や「マンチェスターはどんな街ですか?」などと質問すれば、彼らの故郷について喜んで話してくれるはずです。
その地域の有名なものや見どころについて質問を広げていくと、会話がさらに弾みます。
好印象を与えるコミュニケーション術
会話の内容だけでなく、話し方や態度も非常に重要です。
イギリスの文化に根ざしたコミュニケーション術を身につけて、相手に好印象を与えましょう。
ユーモアと皮肉(Sarcasm)を理解する
イギリス人の会話には、ドライなユーモアや皮肉が頻繁に登場します。
これは相手をけなしているわけではなく、親しみを込めたコミュニケーションの一環であることがほとんどです。
例えば、豪雨の日に「What lovely weather!(なんて素晴らしい天気なんだ!)」と言ったりします。
これを真に受けて怒ったり困惑したりせず、「Perfect day for a swim, right?(泳ぐには最高の日だね)」のように、ウィットに富んだ切り返しができると「話がわかる人」として一目置かれます。
最初は難しく感じるかもしれませんが、まずは「これもイギリス流のジョークなんだな」と受け止める姿勢が大切です。
「Please」「Thank you」「Sorry」を忘れずに
イギリスは礼儀(Politeness)を非常に重んじる社会です。
日常会話では「Please(お願いします)」「Thank you(ありがとう)」「Sorry / Excuse me(ごめんなさい/すみません)」を日本人以上に頻繁に使います。
お店で注文するときは「Can I have a coffee, please?」、何かをしてもらったら些細なことでも「Thank you」、人と少しぶつかっただけでも「Sorry」と言うのが当たり前です。
これらの言葉を自然に使えるだけで、礼儀正しく、育ちの良い人という印象を与えることができます。
褒めるときは具体的に
容姿や性格をストレートに褒めるよりも、相手の持ち物やセンス、行動などを具体的に褒める方が、より洗練された印象を与えます。
「You are handsome/beautiful.」も悪くはありませんが、「I really like your jacket. Where did you get it?(そのジャケット、すごく素敵ですね。どこで買ったんですか?)」や「You have a great sense of humour.(ユーモアのセンスが最高ですね)」のように、具体的に褒める方が会話も広がりやすくなります。
相手の話をしっかり聞く姿勢
自分のことばかり話すのではなく、相手の話に熱心に耳を傾け、質問を投げかけることが重要です。
適切な相槌も効果的です。「Really?(本当?)」「That’s interesting.(それは面白いね)」「I see.(なるほど)」など、バリエーションを持たせることで、あなたが真剣に話を聞いていることが伝わります。
相手が話している途中で口を挟むのは避け、一通り話し終わるのを待ってから質問や意見を述べましょう。
関係構築のために知っておくべき文化の違い
恋愛関係に発展させるためには、日本とは異なるイギリスの文化や習慣を理解しておくことが不可欠です。
誤解を避け、スムーズに関係を築くためのポイントを押さえておきましょう。
「告白」がないデーティング文化
前の章でも触れましたが、イギリスには日本のような「好きです。付き合ってください」という明確な告白の文化は基本的にありません。
複数回のデート(食事、パブ、映画など)を重ねる中で、お互いの気持ちを確かめ合っていきます。
自然な流れで、他の人とはデートしない「Exclusive(排他的な)」な関係になり、気づけば恋人同士になっているというケースが一般的です。
関係を急かしたり、「私たちってどういう関係?」と早い段階で問い詰めたりするのは避け、相手との時間を楽しみながら、二人の関係性が深まるのを見守る余裕を持ちましょう。
個人主義とプライバシーの尊重
イギリス人は個人を尊重する文化が根付いています。
そのため、親しくなる前に、相手の収入や家族構成、過去の恋愛遍歴など、プライベートな領域に踏み込みすぎる質問は避けるべきです。
また、恋人同士であっても、毎日頻繁に連絡を取り合ったり、常に一緒に行動したりすることを期待しない方が良い場合もあります。
お互いのプライベートな時間や友人と過ごす時間を尊重する姿勢が、健全な関係を築く上で重要になります。
割り勘(Go Dutch)が基本
デートの際の支払いは、割り勘が一般的です。
特に最初の数回のデートでは、男性がすべて支払うことを期待するのはやめましょう。会計の際にさっと自分の分を出す準備をしておくとスマートです。
「Let's split the bill.(割り勘にしましょう)」や「How much is my share?(私の分はいくらですか?)」と尋ねるのが自然です。
もし相手が「It's on me.(ここは私が奢るよ)」と言ってくれた場合は、素直に感謝を伝え、次の機会に「Let me get this one.(次は私に払わせてね)」と提案すると、対等で良い関係を築きやすくなります。
イギリス人との出会いで注意すべきポイント
イギリス人との出会いは、あなたの世界を大きく広げてくれる素晴らしい経験になる可能性があります。
しかし、文化の違いや、残念ながら悪意を持った人物の存在など、事前に知っておくべき注意点もいくつかあります。
素敵な関係を築くためにも、ここで紹介するポイントを心に留めておきましょう。
国際ロマンス詐欺の危険性
オンラインでの出会いが主流になるにつれて、「国際ロマンス詐欺」の被害が深刻な問題となっています。
これは、恋愛感情や結婚願望を巧みに利用して金銭をだまし取る悪質な犯罪です。
イギリス人を名乗る詐欺師も多く存在するため、十分に注意してください。
国際ロマンス詐欺の典型的な手口
詐欺師は非常に巧妙な手口でターゲットに近づきます。
以下のような特徴が見られたら、詐欺を疑いましょう。
- プロフィールが完璧すぎる: 医者、軍人、石油プラットフォームのエンジニア、国連職員といった社会的地位の高い職業を名乗り、モデルのような魅力的な写真を使っていることが多いです。
- 早い段階での愛情表現: 出会って間もないのに「愛している」「運命の人だ」「結婚したい」といった甘い言葉を多用し、関係を急ごうとします。
- 会う約束をドタキャンする: 「会いに行く」と約束しても、直前になって「急な仕事が入った」「事故に遭った」「パスポートを盗まれた」など、もっともらしい理由をつけて会うことを引き延ばします。
- 金銭の要求: 関係が深まったと感じさせたタイミングで、「事業の資金が足りない」「家族が急病で手術費用が必要」「日本へ行くための航空券代」「荷物が税関で止められた」など、さまざまな口実でお金を要求してきます。
- 特殊な送金方法の指定: 送金先に個人名義の銀行口座(日本人名義の場合も多い)を指定したり、追跡が難しいギフトカードや暗号資産(仮想通貨)での支払いを要求したりします。
- 投資話への誘導: 最近では、恋愛関係を築いた後で「二人で将来のために投資をしよう」などと持ちかけ、偽の投資サイトに入金させる手口も増えています。
詐欺師を見分けるためのチェックポイント
少しでも「おかしいな?」と感じたら、冷静に相手を観察することが重要です。
以下の点を確認してみましょう。
- 画像の逆引き検索: プロフィール写真をGoogleの画像検索などで検索してみましょう。同じ写真がSNSや全く別人のウェブサイトで使われている場合、詐欺師である可能性が非常に高いです。
- ビデオ通話の拒否: 「カメラが壊れている」「インターネットの接続が悪い」「仕事柄、顔を見せられない」など、何かと理由をつけてビデオ通話を頑なに拒否する場合は注意が必要です。写真の人物とは別人がなりすましている可能性があります。
- 日本語の不自然さ: 翻訳機を使ったような、少し不自然な日本語でメッセージを送ってくることがあります。
- 話の辻褄が合わない: 以前話していた内容と矛盾があったり、質問に対してはぐらかしたりすることがあります。
被害に遭わないために、そしてもしもの時の相談先
国際ロマンス詐欺から身を守るための最も重要な原則は、「会ったことのない相手に絶対にお金を送らない」ことです。
どんなに魅力的な言葉をかけられても、どんなに可哀想な状況を訴えられても、金銭の要求に応じるのは絶対にやめましょう。
もし不審に思ったり、被害に遭ってしまったりした場合は、一人で抱え込まずに速やかに専門機関に相談してください。
- 警察: 最寄りの警察署やサイバー犯罪相談窓口に相談しましょう。金銭を振り込んでしまった場合は、振込先の金融機関にも連絡してください。警察庁 国際ロマンス詐欺対策ページ
- 国民生活センター: 消費者トラブルとして、国際的な詐欺に関する相談も受け付けています。国民生活センター 越境消費者センター
相手の文化を尊重する姿勢を忘れない
詐欺のような犯罪行為とは別に、純粋な出会いの中でも文化的な違いから誤解や摩擦が生じることがあります。
良好な関係を築くためには、相手の文化や価値観を理解し、尊重する姿勢が不可欠です。
ステレオタイプや先入観は禁物
「イギリス人はみんな紅茶が好きで、皮肉屋で、紳士的」といったステレオタイプは、コミュニケーションのきっかけにはなるかもしれませんが、個人の人格を無視した見方です。
イギリスはイングランド、スコットランド、ウェールズ、北アイルランドから成る連合王国であり、出身地によって文化や気質、アクセントも大きく異なります。一人ひとりを個人として見て、先入観で判断しないように心がけましょう。
「イギリスの食事は美味しくない」といった古いジョークも、相手を不快にさせる可能性があるので避けるのが賢明です。
プライバシーを尊重するコミュニケーション
イギリス人は一般的にプライバシーを非常に重視します。日本で初対面の相手に気軽に尋ねがちな、年齢、給料、結婚の有無、住んでいる場所の詳細といったプライベートな質問は、関係性が深まるまでは避けた方が無難です。
相手が心地よいと感じる距離感を保ち、少しずつお互いのことを知っていくプロセスを楽しみましょう。
政治・宗教・王室などデリケートな話題の扱い方
政治(特にブレグジットなど)、宗教、そしてイギリス王室に関する話題は、人によって意見が大きく分かれる非常にデリケートなテーマです。
これらの話題は、相手の考え方や価値観を深く知るまでは、自分から積極的に切り出すのは避けるのが賢明です。
もし相手から話を振られた場合でも、一方的に自分の意見を主張するのではなく、相手の考えに耳を傾ける姿勢が大切です。
特に王室に関するゴシップなどを軽々しく口にすることは、相手に不快感を与える可能性があります。
「イギリス人」という言葉の背景を理解する
相手の出身地には敬意を払いましょう。
例えば、スコットランド出身の人を「イングリッシュ(English)」と呼ぶと、気分を害する人もいます。相手がどこの出身か分からない場合は、包括的な「ブリティッシュ(British)」という言葉を使うのが最も安全です。
相手のアイデンティティを尊重し、もし可能であれば「どこから来たの?(Where are you from?)」と尋ねて、イングランド、スコットランド、ウェールズ、北アイルランドのどこなのかを知ることで、より深い理解につながります。
まとめ
イギリス人との出会いは、日本国内でもオンライン・オフラインを問わず様々な方法で実現可能です。
成功の鍵は、彼らのユーモアやデーティング文化を理解し、尊重する姿勢にあります。
マッチングアプリやブリティッシュパブなど、本記事で紹介した中から自分に合った方法を見つけ、勇気を出して一歩踏み出してみましょう。
相手の文化を尊重しつつ積極的に行動すれば、素敵な出会いがきっとあなたを待っています。